矯正歯科治療とは
歯列矯正は一般的に不正咬合、(出っ歯・乱ぐい歯・八重歯・受け口)など噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を生かしたまま治療することです。
これは、単に美しい歯並びにするというだけでなく、歯槽膿漏・虫歯・咀嚼障害等の病気を予防するためにも重要な歯科治療です。
また、歯並びが整うことで、歯のガタツキが無くなり虫歯や歯槽膿漏の原因となるプラークがつきにくくなることで、歯の寿命を延ばすという予防的な効果もあります。
治療法としては口のなかに装置を入れ、歯に一定の力をかけて人工的に動かし、悪い歯並びや咬み合わせを治していきます。
歯の矯正治療は10代で受ける人がとても多く、どちらかというと、子供のために行われるものとされていました。
しかし、今は大人になってから治療をされる方が増えています。
子どもの「歯の矯正」の重要性
上の歯が出っ張っている、かみ合わせが上下反対になっている、歯が重なって生えてきたなど、お子様の歯並びで気になる点はありませんか。
矯正治療は大人になってからでも可能ですが、かみ合わせや歯並びが悪いことでケアがしづらく、虫歯や歯周病などのリスクが高くなります。
小児矯正治療をはじめる目安としては、永久歯が生え揃う前に治療開始するのが基本です。
お子様の歯並びで気になることがありましたら、まずはご相談ください。
矯正治療は何歳まで可能か?治療期間は?
歯根膜や歯槽骨に問題がなければ、骨の代謝能力がある限り、原則何歳でも矯正治療を受けることが可能です。
個人差はありますが、治療期間が平均10代で2年かかるとしたら、20代で2年半、30代なら3年かかるといわれています。
どんな歯の状態でも矯正治療を受けることは可能?
原則可能です。
しかし、最近流行の「マウスピース矯正(見えない矯正)」【クリアアライナー】【インビザライン】は、歯並びの状態やかみ合わせの状態によっては使用できません。
矯正治療は様々な手法・方法があり、それぞれメリットデメリットが多くあります。
現在の歯の状態に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
主な矯正装置の種類と特徴
メタルブラケット
特徴
セラミックブラケットの特徴としては、形はメタルブラケットと同じですが、セラミックのため色が白く、目立ちにくい装置です。表側矯正です。
メリット
メタルブラケットとは違い、目立ちにくいことです。
デメリット
メタルブラケットと比べて多少強度が弱いことです。
セルフライゲーションブラケット
特徴
従来の表側矯正装置よりも、ワイヤーとブラケットの摩擦力をより軽減させた設計の装置です。
痛みが軽減したり、効率的に治療できるといわれています。
メリット
摩擦が少なく、痛みが少ないのと、より効率的に歯が動くので、従来の装置より通院頻度が少なくてすみます。
デメリット
従来の表側装置より費用がかかり、サイズも大きい。
マウスピース矯正
特徴
マウスピース矯正は、ワイヤーやブラケットを使わずに透明で薄いマウスピース型の装置を用いて歯を動かします。装置は自分で取り外し可能です。
メリット
ワイヤーやブラケットを装着しないので、発音障害や不快感が少なく薄くて透明なので目立たず、他の人からはほとんど気づかれない。
デメリット
指定された装着時間を守らないといけない場合があり、治療できる症状が表側矯正よりも限定される。